コストと品質
日本国内でものを製造すると、労務費や土地、エネルギー費が高く、価格競争力を得るためには、どうしても中国やタイなどで製造をする方向になっています。私のまわりの製品でも同じことを行ってきました。
しかし国外での設計委託や製造委託においては、やはり国内のものつくり品質の考え方が異なっており、国内並みの品質確保をすることは かなりの努力が必要です。特に自動車業界においては品質は大黒柱であり、品質をないがしろにするような進め方が発覚したら、バッシングされ信用を失い、会社の存続問題になりかねません。
見かけ上の買い入れ価格は安いものの、無事に立ち上げるまでの見えない人的コストがかなりかかるものと思われます。うまくレベルアップさせ、専属でずっと力になってもらえるならうれしいので、取りかかるのもよいと思いますが、せっかく育てても競合にアライアンスを奪われることも可能性としてはあり、悩ましいところです。