SENSOR EXPO2023 展示会情報３

●企業名：産総研　　
●製品：フレキシブルひずみセンサ技術
●解説
特性が面白いものがあったので紹介しておきます。
ひずみゲージは大別して①金属箔　②圧膜抵抗体　③Si半導体　があげられるが、本品は②の圧膜抵抗体の発展版であるそう。ゴム状の柔軟なゲージ材のため大きなひずみ計測が可能でウェアラブル用途が広がる。
従来圧膜抵抗体は一定ひずみをかけたままにしておくと時間とともに抵抗値がドリフトしてしまうが、この研究はそこを改善している。応力ーひずみ特性からは降伏点を超え粘弾性領域にはいっているはずで、クリープとともに特性ドリフトしそうなものであるが、特性はリニア性を維持しているという。

【ウェアラブルセンサ】

●企業名：大阪産業技術研究所　　
●製品：繊維センサ
●解説
原理は簡単である。２本の導電性繊維の周囲にそれぞれ抵抗値の高い柔らかい被膜をつけ、そこに荷重がかかると２線間の抵抗値が変わり検知ができるというものである。この繊維は通常の布地製造時に編み込めるので、衣服センサとなる。
また被覆を吸湿性導電材に変えれば湿気検知も可能とのことである。