品質保証について

自動車業界では当たり前の考え方ですが、自動車業界でまだ浅い、慣れていない会社の場合、一緒に仕事をしていて意識のずれを感じることがあります。
品質保証とは保証期間にわたって確保されるべきものですので、出荷品を検査して合格すればいいと、いうものではないです。これは初期性能不良の流出防止をしたにすぎません。
”品質保証をする”ということは 要求仕様を守ることです。要求仕様とは初期性能、耐久性能、寿命、強度 等がありこれらを守ることです。
それには「各仕様項目について”設計検討し、設計計算で問題ない”ことが明らかとなり、それが正しいかを”性能測定”や”信頼性試験”を行い確かめる。そして統計的に結論を出す。」ことです。10個やって合格ならOKではない。
具体的には”設計仕様書” ”各種設計検討、設計計算書” ”FMEA”による設計点検と評価項目だし ”試験評価結果” を行い、それらをそろえて”設計レビュー”となります。これは得意先自動車メーカーにも報告、連携し行います。
これらの項目をマニュアル通りに行うと 多大な工数が必要ですし、実施上のスキルも必要です。なので中小業者には難易度が高いかもしれません。
自動車業界は家電や民生品に比べ 品質の敷居が高いですが、いったん入れば一定数の売り上げが4~5年保証されるところはおいしいところでしょう。
要所を押さえ、効率的に品質保証作業を行うこと、それには経験の豊富な専門家に支援してもらうのが早道です。