名古屋オートモーティブワールド①

10月27日(金)にポートメッセなごやで行われた「名古屋オートモーティブワールド」に行ってきました。センサー関係の技術展示もありましたので、数回に分けて紹介と解説をして行きたいと思います。

展示会の中で「ものづくり.ドットコム」のブースを見つけましたのでお邪魔しました。
暖かく迎えてくださり、大岡さんとセンサーの話や技術セミナーの話で盛り上がりました。
専門家紹介のパネルに私も載せていただいており、感謝感激でした。

それでは展示技術を紹介していきます。

●企業名:WIELAND
●製品:シャント電流センサ
シャント抵抗式の電流センサです。単なるシャント抵抗(図右)
と、抵抗の温度特性を補正する電子回路を一体化したもの
(図左2つ)がありました。
【解説】
シャント抵抗式は測定対象の電気回路に直列で抵抗を接続し端子間の電圧を測定する、オームの法則を使ったものです。温度が一定であれば問題ないですが 電気抵抗は 温度特性により変化し 検出する電流精度に影響を与えてしまいます。 バスバー材質である銅はTCR=0.00393/℃です。
このため 温度特性を補正する電子回路を一体化したものが 開発されています。補正後の測定精度は0.5%以下ということでした。
電流センサの方式としては電流が発生する磁界をとらえるホール式とシャント抵抗式があります。シャント抵抗式は本体の電子回路電圧ドロップと発熱の影響があります。ホール式は本体回路への影響はありませんが外乱磁界の心配があります。両者の超短所を考えて合致したものを選択する必要があります。

●企業名:デルタ電子
●製品:シャント電流センサ
これも抵抗の温度特性を補正する電子回路を一体化したもの。測定電流は1000Aまでと大電流
補正後の誤差は不明であったがHPで調べたら Accuracy initial=±0.2%, Lifetime=±0.4%でした。

●企業名:電子磁気工業
●製品:着磁機

マグネットロータの内周面に8強程度と端面に96極同時着磁できる装置
見た目φ50ほどで96極部位はSN極ピッチが細かく、逆磁界などで減磁しやすいのでは?と聞いたが「厳しい環境で使われなければ問題ない」とのご回答。なるほど。
着磁機については電気磁気工業さんががかなりのシェアを持っているそうです。そういえば私の勤務先の試作機も電子磁気工業製でした。

他に、成形した磁石のスピン配向がわかる測定器もあり興味がありましたが、メカニズムは秘密とのこと、教えていただけませんでした。

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