名古屋オートモーティブワールド②

【ADAS関連】
●企業名:東海エレクトロニクス、メーカ:ルネサス
●製品:単眼カメラで自己位置推定

単眼カメラで実走中の道路、建物などの相対変位と速度を多点群の流れとして認識し、それをコンピュータで合成認識することで3次元の動きを推定するもの。センサとしてはカメラのみで簡単です。位置推定は速度を積分しているようなものなので、遠距離になればなるほど誤差が積算していくと予想されます。ほかの情報と整合補正しながら使うものと推察されます。
路面速度=絶対車体速がわかればABSはじめ車両制御がより正確に制御できるなど価値がありそう。信頼性が高ければ応用範囲は広いと予想されます。

●企業名:東海エレクトロニクス、メーカ:Pontosens
●製品:60GHzミリ波レーダー

□40mmのサイズで複数人の位置認識、胸の呼吸動きを検知が可能だそうです。デモでは子供1人乗車は正確に認識していたが、+2人乗車してきた時には子供の認識ができなかったようであった。居残り検知機能は欧米で法規義務化への動きも言われており、いま注目されている領域です。

●企業名:東海エレクトロニクス、メーカ:Elmos
●製品:SPAD LIDAR

ELMOSはソナー用ICだけでなくLiDARもやっていました。Memsや回転ミラーを使わない、可動部のないSPAD方式。SPADは単パルス赤外光を放散発光させ、反射光をフォトイメージャで検知し、各々の方向とTOF(Time Of Flight、反射波が帰ってくるまでの時間を計測すること)を計算することで距離を知り3Dカメラとなるものです。画素数は256×80、最大50m検出が可能とのこと。発光部は4chのVCCEL(面発光レーザー)です。

【解説】
SPAD方式の場合、同時放散発光のため、対象物に到達する光エネルギーは単発光をスキャンする方式より小さく、原理上遠距離検出は困難である。反射体の場合は50mであろうが恐らく人の通常衣服では5mレベルではないかと想像される。発光パワーをあげたいところだが、赤外発光は目に入ったときの危険性が高く(目を閉じれないので)、Eyesafeとして法規的にCLASS1という一番低いエネルギーに制限される。
しかし長所としては可動部がなく、耐振よく、摩耗なく長寿命、低コストであり、また応答性(Frame rate)も早いことがあげられ、今後のADASへの発展が期待できる。

●企業名:東海エレクトロニクス、メーカ:ルネサス
●製品:温湿度センサ

湿度検知は極板間の静電容量を検出するタイプで、外殻をSiCで保護し長期精度安定、寿命向上を目指した。
防水性はIP67レベル。6は粉塵が内部に入らない。7は30分水中に耐えるという内容である

●企業名:YURATECH(韓国)
●製品:電子レゾルバ(インダクティブセンサ)
各バリエーションのインダクティブ角度センサを展示。

【解説】インダクティブセンサ=誘導型センサとは
平面コイルに高周波を流しておき金属板が重なると金属板に渦電流が誘発され、インダクタンスが変化します。この変化を受信コイルが検知します。回転角度とともにラップ代が変化するようコイルパタンを形成し複数のコイルを組み合わせることで受信振幅もSIN関数で増減し、コイル位置をずらすことでCOS波形も生成。ARCTANを計算することで角度がわかります。

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