SENSOR EXPO2023 展示会情報1

9/15(金)、東京ビッグサイトで行われた展示会に行ってきました。数回にわたって注目の技術情報をご紹介していきます。

【周辺監視に関するセンサ】

●企業名:Infineon  ●製品:60GHzミリ波レーダー
●解説
2020年から解禁された60GHzレーダでFMCW方式です。周波数スイープが7GHzとこれまでの電波レーダにない広い周波数帯が可能なので従来の24GHzや77GHzから大幅に分解能が上がっています。
Infineonはアンテナも含みワンチップ化しているところがすごい。発信アンテナが1つで受信が3つあるため、3D検知が可能です。理論的分解能は2.14cmだがそこまでの分解能はないとのこと。幾何学的にアンテナが小さいためなのであろう。しかし座席に残された子供の動きが明確にわかるので、今問題となっているクルマでの置去り事件解決に有効と思われます。

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●企業名:日清紡マイクロデバイス
別ブースでInfineonのICを使いセンサASSYに仕立てて展示していました。3アンテナICを使用しています。

※FMCWとは
自動車ではACC(クルーズコントロール)などですでに行われています周波数変調方式です。振幅一定で周波数を基準周波数から上下に掃引し電波を発信します。60GHzの場合は7GHz掃引します。物体にあたった電波は反射し受信アンテナに入ります。発信している電波と受信波を比較変調することで時間がわかり、距離がわかります。
受信アンテナを2個設ければ2次元の位置がわかり、3個搭載すれば3次元の位置が判定できます。

【図1】Renesasホームページより


●企業名:Infineon  ●製品:3D TOFカメラ

TOFカメラとは近赤外光を放散照射し物体にあたり反射した光を集光レンズでイメージャに
集光し、
①どの位置から光が返ってきたか
②発光から受光までの時間はいくらか
の情報により、3D検知を可能にするものである。分解能は画像ピクセル分640×240で写真ほどではないが、距離分別した細かい点群としての解像度が得られる。従来のLidarに比べメカ的な要素がないので小型化、信頼性、低コスト化において有利であり、今後の進化とともに利用されていくと思われる。
一方、従来のスキャン式Lidarが単一レーザ光であるのに対し、TOFカメラは放射光であるため測距可能距離は4~5mが原理上限界である。発光側は極短パルスの発光、受光側はnsオーダーの応答性が求められる。
用途はドライバモニタ、障害物周辺監視、ジェスチャ検出、顔認証など。自動車用と民生用の2カテゴリーが設けられている。

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●企業名:Vzense  ●製品:3D TOFカメラ

Vzensは民生用TOFFカメラASSYを販売している。TOFカメラの横に通常の可視光カメラを装備し、両社の画像によりカラーマッピングと距離点群の重ねた画像出力ができる。イメージャはSONY製チップを使用している。価格は中心グレードで13万円ほど