FTAは”Fault Tree Analysis”の略です。「故障の木解析」です。
FMEAとは逆で、ある不具合事象を決めそれが起こる原因を究明していくものです。
開発ステップを進めていくうえで、想定不具合をあげ未然防止をはかっていくケースもあれば、実際に不具合が勃発し早急に対策を打たなければならないケースもあります。
後者の方が実際は多いのではないでしょうか。不具合が勃発していれば、早急な対応が求められます。まず早急な暫定対策を打ちつつ真因究明にだどりつき、そして対策へと進めますが、「一刻も早く!」とのプレッシャがかかっているに違いありません。この場合はFMEAの進め方と同時に特に技術的知見も強く求められ、ゴールである本対策にまでたどり着けるかは それ相応のスキルが必要かもしれません。

基本的な進め方として、
①トップ事象の設定
②故障要因のリストアップ
③FT図の作成
④各要因の重要度の評価
④-2.不具合解析の場合は各要因が本不具合事象に因果関係があるか評価
⑤対策案の検討
⑥対策案の実施
ということになります。
開発時では、まずFMEAを先に行っておくことが必要であり、その結果をもとにFTAを実施する順序となります。FTAを行うことで危険部位に関しての設計管理(検討、計算、評価など)に重点を置くことができます。

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